杉本博司 ハダカから被服へ

0415.jpg

原美術館で開催中の、杉本博司さんの個展「ハダカから被服へ」へ行ってきました。

「なぜ私達人間は服を着るのだろう」という問いを、博物館のはく製や蝋人形を被写体にした『ジオラマシリーズ』や、
トップデザイナーが生んだ近年の衣服に沿って、紙芝居形式で追っていくという内容。

各写真にそれぞれキャプションで解説があるのですが、
冒頭の文章の「あなたの意志とは係わりなく、あなたの着る服が、あなたの表情を決める」
という一説がとても印象的で、なんだがどきどき...。

サンローラン、三宅一生、川久保玲さんら、名だたる方々が生み出した衣服が、
杉本さんのフィルターを通すとまるで彫刻のように際立って、ドレープやレースの細部まで見入ってしまいました。

展示もさることがながら、古い洋館の窓からふと庭園を見ると、
桜の花びらがはらはら舞っていて、とても素敵でした。
新緑にかこまれた庭園もとても綺麗だと思うので、お近くのかたはぜひ足を運んでみてくださいね。

ARCHIVE